昨年、何度かお伺いした木材会社のウッディーコイケさん。
近くに伝統工法で建てた喫茶店があり、昼食で何度か訪れたことがあります。
お店の主人に聞いたところ、柱は西川材(飯能方面で採れた間伐材)の杉、梁は米松の乾燥材、
また、丸太梁は国産材らしいけど、どこのものか定かではないという答えでした。
やはり、すべて国産材で架構を組むのは難しいのですね。
特にすべて国産材で組むのに最もネックになるのは、スパンが長い、高さのある大梁です。
グリッド(構造上の許容スパン)を短くして、梁にも杉材などを使うのであれば、できないことはありませんが、自由設計で大きな部屋を造る場合などは、やはり米松や構造用集成材を使用するのは一般的です。
何故このような供給体制になってしまったのか?
この件を語り始めると長くなってしまいますが、日本では林業が衰退してしまい、コストも輸入材と比較しても高いからです。
わかりやすく一言で表現しますと、企業は勝ち抜くために労働力を海外に求め、ものづくりをしています。
特に衣料品などは顕著ですよね。これとほぼ似た状況が、どの業界よりも先に起こっていたのです。
すべて国産材で家を建てることは可能ではありますが、相当なコスト高と長い時間がかかります。
ところで最近テレビCMでおなじみになったカンナ社長、12月にある忘年会で席が偶然隣になりました。
テレビのがっちりマンデーなど最近露出が多い方です。
折角の機会ですからと質問!
「以前、貴社のネットワークにいたタマホームのことはどのように思いますか?」
「えっ、あそこは弊ネットワークの卒業生という位置づけですね。今では私が実現できなかったことをしているので、凄いと思ってますよ。」
流石の模範解答で恐れ入りました!
ついでのもうひとつ質問をしようと思いましたが、思いとどまりました。
「CMでは棟梁のはっぴ姿で木を削っていますが、普段は今日のように金ピカの高級腕時計をしているのですか?」
・・・・
・・・・
・・・・ある意味勉強になりました。
COMMENT FORM